新型コロナウイルスや、私の不妊治療で、観劇の足が遠のいていたけれど、夫の育児休暇を良いことに田舎から電車を乗り継いで新宿はシアターサンモールまでいってきました。
なかなかの珍道中。電車をうっかり一本見送ってしまって、1時間寒空の下電車を待つ。アホすぎる我。
でも、そんな虚しさも吹き飛ぶ舞台でした。
醸し出す空間が、どこか懐かしい
個人企画集団・ガマ発動期、The Stone Age ブライアント、劇団離風霊船の3団体の「月」がテーマのオムニバス。1団体40分と、観劇が久しぶりの身にはちょうど良い長さ。(途中休憩なしだったけど。)
どの団体も、良い意味で今風ではない脚本・演出で。
恥ずかしながら、離風霊船しか存じ上げなかったのですが・・・。どの団体も男優さんたちの味が特に良かった!個人的な感想だけれど、平均年齢が高かったせいか、妙な勢いとか汗臭さとかがなくて、落ち着いてその世界に入れたかんじがしました。
あ、この時代に「男優女優」なんて分けるのは、なんだか背中がむずむずするけど、そう分けてしまいたくなる様な、一昔前を感じる雰囲気でした。
感覚強化産業は35年ぶりの企画だそう
なるほど、懐かしい感じがする所以はここか。
35年ぶりの企画というだけあって、Vol.2なのにいい意味で老舗の企画感がありました。tsumazuki no ishiの寺十吾さんが関わってらっしゃるの企画でしたか!納得!(後から知る)
個人企画集団・ガマ発動期『星降る夜に〜オルタナティブ〜』
なんていうか、始終何が起こるのかわくわくしっぱなし。
女優二人の何かに対する不満とか考察を延々とあの狭い空間で吐露する感じは、愚痴りたいからX(旧Twitter)で不平不満を垂れ流すそれと変わらない様でいて、相手がいるからどこか寂しくない感じ、ちゃんと行き場のない不満を昇華できる感じが、優しい世界だなーと思いました。
ゴミ箱(笑)がトラックにかわって、蛍光灯がハンドルなのも、どこに向かうかわからない宇宙船みたいで良かった。蛍光灯って、ああ言うふうに触ってみたいですよね。
The Stone Age ブライアント『あの角を曲がりたい女』
昔「曲がり角の彼女」ってドラマがあったな。とか思いながらみていたら、女性の登場人物がみんななんか拗らせてるようにみえちゃって、演出の意図を汲めてなかったらごめんなさいなんだけど・・・。
進むべき方向を知らせてくれる蟲がいたらどんなにいいか!!
とおもいつつ、でも「最初からそんな蟲いなかった」と言われてしまえばそうなのかも、とも思いつつ。
年の差結婚とか今は普通だから、それも相まって「懐かしい」話に思えたのはある(笑)
まぁ、年の差は普通だけど、高校生と四十路の年の差は今でもまぁ、ビビるか。
劇団離風霊船『どうする?!かぐや姫』
約20年ぶりに離風霊船の舞台をみたのですが、伊東由美子さん、なんであんなに変わらないの笑
キャスターだから紙持って喋るの有り!だったのかもしれませんが、許される役者さんとそうでない役者さんていますよね・・・。だいたい萎えちゃうけど、彼女は俄然後者。多分あの場でパンケーキ食べてても許される。(個人の感想です)
やっぱり人から見られてる人って、年取らないよねぇ。
離風霊船にかぐや姫の話無かったっけ?あったよな?
もう最後に何が起こるのー!って思いながら観ちゃう、ただのファンです。
大満足のきっちり120分でした
時計見てびっくり。本当にきっちり120分だったんだもの!
空から竹でも降ってこないかなーって思いながら劇場を後にしました。
また舞台観に行く機会があったらレポート書きたいと思います。
あ、悪いことは書きませんよ、悪いところ見つけることができないタイプなので
舞台もいいけどアニメもいいよ。
コメント