[02] ローンに縛られない「家計のルール」:学費も老後も諦めない決断

住まいと暮らし
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家探しを始めると、誰しも一度は「新築のキラキラしたモデルハウス」に心を奪われるものです。
最新のキッチン、高い断熱性、そして何より「誰も住んでいない」という特別感。

私たち夫婦も例外ではなく、最初は新築注文住宅や分譲一戸建てを中心に見て回っていました。

しかし、営業担当者から提示された「月々の返済シミュレーション」を眺めていたとき、ふと、冷静な自分に引き戻されたのです。

1. 「借りられる額」と「返せる額」は違う

住宅ローンの審査では、驚くほど大きな金額を「借りる」ことができます。でも、それはあくまで銀行が「貸しても大丈夫」と判断した額。私たちが「無理なく返せる額」とは別物です。

当時のわが家の家計簿と、これから数十年続く人生のロードマップを照らし合わせてみました。

  • 子どもたちの教育費: これから大学卒業まで、一体いくら積み立てる必要があるのか。
  • 自分たちの老後資金: ローンを完済した後、手元にいくら残っているべきか。
  • 家族の思い出作り: 年に一度の旅行や、週末の外食。これを「ローンがあるから」と一生我慢し続けるのか。

そう考えたとき、提示された「手取りの約3割」を占めるローン返済額は、わが家にとって明らかに「重すぎる」と感じたのです。

[Tips]
物件探しを始めるにあたり、まずはゴール(必要額)を逆算しました。
【前提条件】
家族構成: 40代夫婦、子(1人)※当時
・住宅予算: 2,000万円〜3,000万円以内
・完済目標: 80歳手前(35年ローン想定)

【将来必要になる概算額】
・教育費:約1,500万円(大学卒業まで)
・老後資金:約2,000万円(公的年金以外)
・住宅ローン:約3,000万円(利息含まず)
必要総額:約6,500万円

【試算の前提条件】
・手取り収入: 夫30万円(共働き時は +妻10万円)
・住居費(月): 2,000万借入=8.7万円 / 3,000万借入=11.5万円(諸費用込)
・目標積立額(月): 60歳定年(20年)=14.6万円 / 65歳定年(25年)=11.7万円

パターン定年借入額残る生活費判定
単独  (手取り30万) 60歳 2,000万 6.7万円 生活不能
共働き (手取り40万)60歳2,000万16.7万円余裕なし
単独  (手取り30万) 60歳3,000万3.9万円破綻
共働き (手取り40万) 60歳3,000万13.9万円破綻リスク大

 結論:共働きで手取り40万でも生活費は14~17万。(常に働ける前提で) 

2. ローンのために「今」を犠牲にしない

「せっかく家を買うなら、いい家を」という気持ちは痛いほどわかります。でも、家のために日々の暮らしがギスギスしてしまっては本末転倒です。

私たちは、家づくりの大前提となる「黄金のルール」を夫婦で共有しました。

「住宅ローンは、家計を圧迫する『重荷』ではなく、生活を支える『土台』であるべきだ」

このルールを守るためには、世間一般で言われる「新築ならこれくらい」という相場に合わせるのではなく、自分たちの資産形成のペースを崩さない、もっと控えめな予算設定が必要でした。

3. 「消費」する家から「守る」家へ

家は、放っておけばメンテナンス費用や固定資産税がかかり続ける「大きな消費」です。
特に新築は、購入した瞬間が価値のピーク。そこからは価値が下がる一方です。

「買った瞬間に資産価値がガクンと下がるものに、
 一生分のローンを背負うのは、私たちの価値観には合わないかもしれない」

そう確信した私たちは、無理をして新築を追いかけるのをやめました。
代わりに、「中古物件を賢く選んで、余った予算を投資や貯蓄に回し、家計の体力をつける」という、守りの戦略へと舵を切ったのです。


次のステップへ

「新築ではない」と決めた私たち。次に直面したのは、「では、なぜ新築はあんなに価値が下がると言われるのか?」という、不動産の厳しい現実でした。

次回の記事: [03] 新築の「値下がりリスク」を考える:憧れと現実のバランス

この記事を書いた人

地方都市で働くSEです。
妻と2人の子供、7羽のインコ(オカメ、コザクラ、ボタン、セキセイ)と暮らしています。
2025年、築16年超の中古住宅をリフォームし、家族での新生活をスタートさせました。この家は「賃貸併用住宅」として運用しつつ、屋根には太陽光パネルを設置。住まいそのものを資産に変え固定費の削減を実践中です。
「今日がいちばんわかいから」をモットーに、論理的に考え、安全運転で暮らしを整える過程を記録しています。

【このブログで発信していること】
住まいと家計: 賃貸併用住宅・ソーラー導入効果・投資など、「数字の多寡」よりも「仕組み作り」を重視した資産形成術。
食と健康管理:「減塩生活」という制約を楽しみながら、焼肉きんぐや丸亀製麺、スイーツの楽しみ方。
育児と鳥: 2児の育児について、鳥との快適な同居生活
趣味と日常:ゲーム(原神/DQX他)、雑記、旅行など
40代パパのリアルな試行錯誤が、同じような悩みを持つ誰かの「次の一歩」のヒントになれば幸いです。

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