固定費を見直して年67万円浮かせた、私たちのリアルな収支内訳

家計とお金の整え方
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家計管理や資産形成の本を読んでいると、「固定費を削減しましょう」というお決まりのアドバイスをよく目にします。しかし、実際に一体どの項目をどう動かせば、どれだけの変化があるのかという「生のデータ」は、なかなか表に出てきません。

私は、家計の見直しを一つの大きな模様替えと捉え、すべての支出を書き出して効果の大きい順にしっかりとお手入れを進めてきました。

結果として、毎日の楽しさや生活の質(QOL)を下げるどころか、むしろ住環境や電気の効率をアップさせながら、年間約67万円(月額にして約5.6万円)の固定費をまるごと減らすことに成功しました。

この記事では、私が実際にやってみた固定費見直しの全ステップと、見直し前後のリアルな収支の内訳、転居を想定した試算データをすべて包み隠さず開示します。机の上の空論ではない、泥臭くも確実にお金が残る数字の証明をご覧ください。

1. 年間67万円の固定費削減、収支内訳データ

まずは、私たちが固定費の見直しによって達成した、年間収支の改善結果の全貌を公開します。

固定費削減・年間インパクト一覧表

削減対象の項目月間の削減効果年間の削減効果具体的アクションの概要
【Stage 1】
住居費
-2.2 万円-26.8 万円社宅を出て近隣のファミリー向け賃貸(月7.4万円想定)を借りた場合と比較。中古住宅+賃貸併用でコストを大幅に圧縮。
【Stage 2】
民間保険
-1.0 万円-12.0 万円団信や公的保障との重複を解消。家族の安心を守る「掛け捨て死亡保険」と、実利ある「特約」に絞って見直し。
【Stage 3】
光熱費
-1.7 万円-20.4 万円6.8kWの太陽光発電を導入。毎月の電気代カット(月0.7万)と売電収益(月1万)のダブル効果。
【Stage 4】
通信費・サブスク
-0.65 万円-7.8 万円大手キャリアから格安SIMへの乗り換え(2台分)、ネット回線の見直し、不要なサブスクの解約。
合計削減額約 -5.6 万円-67.0 万円一度の手続きや住まいの工夫により、生活の満足度を変えずに一生続くキャッシュフローの捻出に成功。

世間一般でよく言われる「食費を月1万円削る」のがどれほどかすんで見えるか、この数字の桁数が証明しています。この年間約67万円という大金は、労働時間を増やして残業代で稼いだものでも、副業でリスクや時間をかけて得たものでもありません。ただ、家計の契約や毎日の暮らしの土台を見直しただけで、私たちの口座に毎年自動的に残るようになった純粋な「ゆとり」です。

以下より、各項目の具体的なステップと、どのように数字を考えて動いたのか、その詳細を解説します。

2. 各項目の具体的な削減ステップと実証データ

【Stage 1】住居費:ー26.8万円(新築35年ローンの罠を回避する)

私たちの家計改善の中で、最も大きな効果が出ているのが「住居費」の最適化です。

当初、第1子が生まれたことをきっかけに引っ越しを考え、新築一戸建てを中心に物件探しを始めました。しかし、40代という自分の年齢、子供たちの将来の学費、外壁や屋根の修繕積立金、そして自分たちの老後資金を細かく試算した結果、導き出された未来は「新築で35年フルローンを組めば、人生の選択肢が狭くなり、カツカツな生活に耐え続けることになる」という過酷な現実でした。

そこで私は新築をきっぱりと諦め、「築16年超の中古住宅を安く購入し、リフォームして住む」という選択をしました。さらに、ただの中古住宅ではなく、1階に自分たちが住み、2階を賃貸として他人に貸し出すことができる「賃貸併用住宅」という少し珍しい物件を引き当てたのです。

実際の収支のカタチ

建物の半分を貸し出すことで、毎月入ってくる家賃収入により、住宅ローンの大部分(約8割)を相殺する形を作りました。

もし社宅を出て、近隣で同じようなファミリー向けの賃貸を借りていた場合と比較してみます。 現在、住宅ローンの支払いや、固定資産税・都市計画税などの税金、火災保険などの維持費はありますが、2階からの家賃収入(将来に備えて2割を修繕用にプールした後の金額)が毎月通帳に振り込まれます。

その結果、毎月の実質的な手出し(自己負担額)は、周辺で普通にファミリー向け賃貸を借りるよりもはるかに安く抑えられています。

普通に新築一戸建てを建てたり、同じ規模の賃貸に住み続けたりする場合に比べて、将来の修繕積立金をしっかり毎月貯金してもなお、年間で26.8万円もの住居費コストを浮かせることができています。住まいそのものが「家計を助けてくれる土台」に変わった瞬間です。

【Stage 2】民間保険:ー12万円(感情と実利を両立させる仕分け戦略)

住居費の形を整えたら、次は「民間保険」の仕分けに着手しました。

住宅ローンを契約した瞬間、私は「団体信用生命保険(団信)」という手厚い保障に加入することになります。もし私に万が一のことがあれば、ローン残高はゼロになり、家族には「住居費タダで住める自宅」と「2階からの家賃収入」が丸ごと残ります。さらに会社員であるため、国の公的保障として「遺族年金」も支給されます。

数値としての合理性を追求すれば保険は最低限で良いのですが、現実の暮らしにおいて正論100%だけで突っ走ると、家族に心理的な不安を与えてしまいます。そこで私たちでは、「家族への心理的配慮(安心感)」と「日常生活のリアルな実利」をブレンドして着地させました。

実行した見直しステップ

死亡保険:掛け捨てで「3,000万円」の備えを維持

完全にゼロにするのは残される家族にとって不安が大きいものです。私たちはまだ資産形成の途中の現役ステージ。だからこそ、勤務先の団体割引などを賢く活用し、万が一のときに一時金としてしっかりまかなえる「3,000万円」の掛け捨てプランを低額で維持しています。家族への「心理的な安心代」として納得のいくコストの掛け方です。

医療保険:「実利ある特約」を目的に最低限で維持

医療費そのものは「高額療養費制度」と手元の現金でカバーできるため、本来の医療保障は不要です。しかし、私たちでは付帯している特約の「個人賠償責任保険(レジャー保険)」を目的に、最低料金のプランを1本だけ残しています。 外出先で子供たちが他人の物を壊してしまったり、万が一のトラブルが起きたりした際、わずかな自己負担金で数十万〜数百万円規模の補償が効くため、日常のアクシデントのお守り(道具)として非常に優秀だからです。

これらを引き算した結果、大切な家族の安心感はむしろ高めながら、年間で12万円(毎月1万円)の保険料を浮かせることができました。

【Stage 3】光熱費:ー20.4万円(将来のガス脱却を見据えた段階投資)

光熱費の削減において、私たちが絶対に譲れなかったルールは「家族に我慢をさせないこと」です。私たち家には小さな子供に加え、徹底的な温度管理が生命線となるインコたちが暮らす部屋があります。エアコンやヒーターをケチる節電は絶対にできません。

そこで導入したのが、おうち全体のエネルギーの使い方の見直しです。

  1. プロパンガスからの脱却準備 入居前のリフォームの段階で、まずは調理器具をIHクッキングヒーターに置き換えました。現在はまだ給湯にプロパンガスが残っていますが、これは将来のガス完全脱却への大切な布石です。
  2. 6.8kW 太陽光発電システムの導入 屋根のスペースをフルに活用し、6.8kWのソーラーパネルを設置しました。日中の最も高い電気代はすべて屋根の上の発電で自給自足し、余った電気は売電に回しています。

実際の家計へのインパクト

電気を「消費するだけ」から「自分たちで作る」形に変えた結果、以下のデータが出ました。

  • 電気代の削減効果: 年間約 8.4 万円減(月平均 約 0.7 万円の圧縮)
  • 売電(FIT)収益: 年間約 12.0 万円のプラス(月平均 約 1.0 万円の通帳入金 ※現在は24円/kWhで計算)

買電を減らす「守り」と、売電で稼ぐ「攻め」を組み合わせることで、年間で合計 20.4 万円(月換算で 1.7 万円)もの光熱費の収支改善を達成しました。

4年目を見据えた、これからの戦術

現在の売電価格(FIT)は24円ですが、4年目からは8.3円へと下がることが分かっています。売電の効果が下がるそのタイミング(太陽光を導入して3年目)に合わせて、私たちは残った給湯器を「エコキュート」へ切り替える予定です。 売電収入が減る代わりに、プロパンガスの高い料金と基本料金を完全にゼロにすることで、4年目以降も家計のゆとりをガッチリ維持し続ける計画を立てています。

【Stage 4】通信費・サブスク:ー7.8万円(ネットの手続き作業で穴を塞ぐ)

最後は、最も手軽でありながら多くの人が放置している、通信費とサブスクリプション(月額サービス)の仕分けです。

「大手キャリアじゃないと地下や災害時に繋がりにくいのでは?」という昔のイメージを捨て、夫婦で格安SIMへ移行しました。実店舗での手厚いサポートを受けるコスト(人件費の手数料)を払うのをやめ、Webで完結するプランに変えただけですが、通信の品質や速度で困ったことは一度もありません。

また、クレジットカードの明細をチェックし、加入していた動画サブスクを見直しました。 以前は比較的よく見ていたサービスだったのですが、子供が生まれてからはゆっくりテレビの前に座る時間がどうしても減ってしまっていました。

「なくてもAmazonプライムやAbemaTVの無料版などで十分に代用できるな」と気づき、今の生活スタイルに合わせた優先順位を考え、思い切って解約を決断しました。

削減の内訳データ

  • スマホ代(2台分): 年間約 4.8 万円の削減(月 4,000 円の浮き)
  • 自宅の固定ネット回線: プロバイダとプランの見直しにより、年間約 2.4 万円の削減(月 2,000 円の浮き)
  • 不要なサブスクの解約: 年間約 0.6 万円の削減(月 500 円の浮き)

たった一度、スマホの画面をポチポチと60分操作しただけで、年間7.8万円が口座に残り続ける環境が完成しました。

3. 今すぐクレジットカードの明細を見よう

これら4つのステップを積み上げた結果、私たちの家計から消え去った無駄な支出は、年間で「67万円」という大きな金額になりました。

この見直しの素晴らしいところは、「一度やってしまえば、効果がこの先10年、20年、30年と、自分が寝ていても遊んでいても一生自動で続き、かつ生活の満足度がまったく下がっていない」という点です。

もしこの浮いた年67万円を、私たちが実践しているインデックス投資(NISAなど)に回し、年利5%で運用したとすれば、20年後には約2,200万円もの巨額な「純資産」へと大きく育ちます。家計の穴を放置することは、将来の数千万円を逃しているのと同じなのです。

「いつか時間ができたら見直そう」と後回しにするのは今日で終わりにしましょう。 今日が、これからのあなたの人生の中で、いちばんわかい日です。

まず今夜、スマートフォンの画面を開き、クレジットカードの利用明細を上からじっくりと眺めることから始めてみてください。おうちの家計のバケツにも、将来の資産を自動で生み出すための「隠れた蛇口」が、きっと眠っているはずです。

この記事を書いた人

地方都市で働くSEです。
妻と2人の子供、4種のインコ(オカメ、コザクラ、ボタン、セキセイ)と暮らしています。
2025年、築16年超の中古住宅をリフォームし、家族での新生活をスタートさせました。この家は「賃貸併用住宅」として運用しつつ、屋根には太陽光パネルを設置。住まいそのものを資産に変え固定費の削減を実践中です。
「今日がいちばんわかいから」をモットーに、論理的に考え、安全運転で暮らしを整える過程を記録しています。

【このブログで発信していること】
住まいと家計: 賃貸併用住宅・ソーラー導入効果・投資など、「数字の多寡」よりも「仕組み作り」を重視した資産形成術。
食と健康管理:「減塩生活」という制約を楽しみながら、焼肉きんぐや丸亀製麺、スイーツの楽しみ方。
育児と鳥: 2児の育児について、鳥との快適な同居生活
趣味と日常:ゲーム(原神/DQX他)、雑記、旅行など
40代パパのリアルな試行錯誤が、同じような悩みを持つ誰かの「次の一歩」のヒントになれば幸いです。

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