以前の記事で「資産の85%を1ヶ月で組み替えた」というお話をしましたが、
「そんなに攻めて大丈夫?」
「もし大暴落が来たらどうするの?」
と不安に思った方もいるかもしれません。
結論から言います。暴落は、必ず来ます。
それでも私が思い切って動けるのには理由があります。それは、「もし大暴落が来ても、どう対処するか」という自分なりのルールがはっきり決まっているからです。
今回は、投資未経験・初心者の方が、夜ぐっすり眠るために知っておいてほしい「暴落の基本思想」を整理してお伝えします。
1. そもそも「リスク」の正体を知っていますか?
投資の世界で使われる「リスク」という言葉。多くの人は「損をする可能性」だと思いがちですが、実はちょっと違います。正しくは「ボラティリティ(価格の変動幅)」のことです。
- リスクが大きい: 上がる幅も大きいけれど、下がる幅も大きい。
- リスクが小さい: 上下どちらの幅も小さい。
私が選んでいる「ナスダック100(1545)」などは、いわば「ハイリスク・ハイリターン」の代表格。上がる時の爆発力はすごいですが、下がる時はドカンと下がります。
ここで大切なのは、「上がり続ける銘柄はこの世に存在しない」ということ。
高くジャンプするためには一度膝を曲げる必要があるように、大きく上がるためには「下がる局面」が必要不可欠なんです。日々の小さな上げ下げに一喜一憂するのは、予報外のにわか雨にいちいち腹を立てるようなもの。そんなことに時間を使うより、家族や趣味の時間を大切にするほうがずっと有意義です。
2. 暴落は「10年に1〜2回」の定期イベント
「暴落は数十年の一度の悲劇」と思っていませんか? 歴史を振り返れば、リーマンショックやコロナショック級の大きな下落は、10年に1〜2回は必ずやってきます。
「自分の資産が、ある日突然30%〜50%減るかもしれない」
この可能性をあらかじめ「想定内」として頭に入れておくこと。これが最大の「準備」です。
家を建てる時に「いつか台風や地震が来るかもしれない」と考えて備えるのと同じで、投資も「いつか暴落は来る」という前提で設計図を引いておくのが、賢いやり方です。
3. 「マイナス」はただの数字、売らなければ負けない
画面上で資産がマイナスになると、心臓がバクバクしますよね。でも、思い出してください。 含み益も含み損も、確定させなければただの数字(データ)です。
私たちがやっているのは、数時間で勝負を決めるデイトレードではありません。5年、10年、20年先を見据えた「中長期のインデックス投資」です。
- 損切り(リスクカット): 基本的に考えなくていい。
- 成功のルール: 将来、十分に上がった時に売る。
「今、画面上が赤字だからといって、私の生活(家、家族、愛鳥との時間)が奪われるわけではない」。
この一線を引いておくだけで、精神衛生は劇的に改善されます。

4. 暴落時こそ「バーゲンセール」のチャンス
投資家にとって、暴落は「悲劇」ではなく「大チャンス」です。
なぜなら、同じ銘柄を「安く大量に買えるバーゲンセール」だからです。
暴落している最中に買い足すことができれば、「1個あたりの平均購入価格」をぐっと下げることができます。すると、次に相場が回復したとき、安く買った分が大きな利益となって返ってきます。(実は、2026年4月頭の100万単位の変動も、まさにこの考え方で乗り切っています)
詳しくはこちら→資産の85%を1ヶ月で組み替えた理由。「準備」で勝つ投資論
理想は、暴落時に「ラッキー!」と思えるくらいの「資金の余力」を持っておくこと。 これが、私が「生活防衛費」や「中古住宅での固定費削減」を重視している本当の理由です。
5. 結局、誰にも「正解」はわからない
「いつ買って、いつ売るのがベストか?」 これを完璧に当てることは、プロの投資家でも、最新のAIでも不可能です。
だからこそ、私たちは「タイミング」に頼らない戦い方として「分散」と「時間」を味方につけます。
- ドルコスト平均法: 毎月決まった額を、淡々と積み立てる。
- 長期保有: 中長期の波(一番美味しい胴体部分)を確実に取る。
上がるも下がるもわからないからこそ、特定のタイミングに賭けず、時間を分散させて「平均点」を狙い続ける。これが、最も勝率が高く、かつ「心が疲れない」投資法です。
準備ができている人は、暴落で笑う
「暴落が来たら怖いな」と思っているうちは、まだ「準備」が足りないかもしれません。
でも、「あ、10年に一度のバーゲンセールが来たな。平均単価を下げるチャンスだ」と思えるようになれば、立派な中級者だと私は考えています。
投資は、テクニックよりも「マインドセット(考え方)」が9割。 しっかりとした基盤(家、家族、適切なリスク管理)を整えて、暴落さえも味方につけていきましょう。
結局、最後に勝つのは「市場に居座り続けた人」なのですから。


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